追 憶!ファン ファン大佐&クロベエ

~最後のダンディズムと失われたチェッカーズ~

もはや戦後ではない55年 体制下から、裕次郎らと共に銀幕を飾ったハーフの青年も、
いつしかミス・インターナショナルの顔として落ち着くべきところへ落ち着いたかと思 いきや、
還暦にして26歳 年下の元・スッチーと再婚という、さらには65歳 で子作りという、
同じくハーフの草刈"ED"正 雄が天を仰ぐ快挙で話題をさらったが、
そんな岡田眞澄もガンには克てなかった。2006年、 享年70

思えばとんねるず「みなおか」の「仮面ノリダー」で一躍子供達にも「ファンファン大佐」の
お笑いキャラを印象付けたが、元は東宝ニューフェースである。
このお茶目な一面とルックスとのギャップが、当時53歳 とは思えない不思議な魅力を発していた。
あの高岡早紀とのダンスCM(マ ドラス)が話題となったのもやはりこの頃だ。
とんねるずの2人 は少年期にTV実写版「マグマ大使」で記憶に鮮明だったに 違いないが、
姪の岡田美里(堺正章の元・妻)とは同い年の彼らにとって、素敵でしかもオモシロイ
親戚のおじさん、あるいは父親世代である。
岡田眞澄本人は、ヤンチャな甥っ子達、あるいは息子達の悪ふざけに「オシゴト」を超えた
温かい目でお付き合いしていたかどうかは定かではないが....

さて、クロベエである。
アイドル「フミヤ」兄弟やリーダー亨、ヒゲの杢に天然マサハルといったメインキャラに比べて、
ベースの裕二と共に地味な印象だったことは否めない。
しかし、それゆえか中立的な立場でいられたことは後年、幸いだったのかもしれないが、
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歳で舌ガン、そして2004年 に40歳で逝ってしまったという不幸にすら、メンバー達が
関係修復をできなかったのは、もはや名実共にチェッカーズの復活はありえないことを意味している。

同じくガン(200240歳)でこちらは生還した杢といい、80年代に活躍した人々が
若くしてガンに倒れたり、この世を去る事例が後を絶たないのは、残念でならない。
だが、「みなおか」で同世代のとんねるずと見せた「ちぇっかるず」のコントの数々は、
人気絶頂(ドーム公演実現)、バブルも絶頂だった20代 半ばという黄金期を象徴する
至福の日々を感じさせるに充分な輝きを放っている。

願わくば、バブル再来、チェッカーズ和解、とんねるずマジギレコント復活を望むが、
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世紀にそれらの夢が実現されることは多分ないであろう........
 

 

クロベエ推定20歳の頃。 あの栄光の日々から20年。
今はパチンコホールで在りし日を偲ぶのみか。




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