テ レビ放映決定! 「バブルへGO!」 フジテレビ 2008年1月12日(土)21:00~23:20

劇場公開から丸1年。DVD発売から5ヶ月。全編ノーカットでテレビ放映が決定!
バブル期デビューから23年、ようやく初婚にこぎつけた43歳阿部ちゃん奉祝企画(苦笑)

今や先進国中、自殺率世界一となったニッポン。

ニートが60万人突破のニッポン。

働けど働けどワーキング・プア、戦時下でもないのに(ネットカフェ)難民漂流。

2008年元旦早々から「沈み行くニッポン」が経済紙1面を飾るこの国を救うのは、
やはり「バブルへGO!」なのか(爆)

 

救 国戦線映画 バブルへGO20072月 公開/フジテレビ・電通・小学館・東宝)

戦後最長の好景気持続だ「いざなぎ」超えだと国家がのたまう2007年。
しかし北海道・夕張市の自治体破綻が示す如く、日本国そのものの累積負債が今や800兆 円超えである。
筋肉質に生まれ変わらんとする日本企業は常に緊張感と淘汰の嵐に立ち向かいながら、業績回復を成し遂げつつあるということだろうが、
常に緊張感なく陶酔の嵐に酔っていた肥満体質のバブル期日 本企業も、ジャパン・アズ・ナンバーワンと世界から賞賛されてい たのだから、
どちらが良いかは国民の体感的好景気指数によるならば後者である。

そして晩婚・非婚化を選ぶ30代 と非婚化せざるを得ないフリーターな20代によって、
少子高齢化という時限爆弾が、その日本国の破綻を更に加速中である2007年。

一方、今から17年 前の1990年、80年代後半からの空前のバブル景気(狂気)は、
国民も国家も脳内ドーパミン全開のハイテンションに満ちた、幻想の未来を疑わない
一種のトランス状態にあったというのが、映画「バブルへGO!」 のコンセプトである。

80
年代後半からのバブル景気は、バブル経済自体が所詮は不健全なものでありながらも、
そのあまりにも凄まじいパラダイス感覚により、10年 以上に及ぶ90年代大不況と、
近年の「構造改革」という名のバブル中毒からの強制リハビリテーションに耐えられない
国民(バブル景気に耽溺した30代 後半以上世代)感情と相俟って、益々失われた楽園、
文字通りの黄金境の復興を潜在願望として人々の間で強く祈念させるに至っている。

そんな黄金のインカ帝国の滅亡後も空中球体都市(バブル司祭の丹下健三設計)に鎮座し、
ライブドアという侵略者からも難を逃れたフジテレビとレインボー・ブリッジで一心同体に結ばれた、
高層新本社ビルの威容を誇る電通は、共にウォーター・フロント(死語)の復権を日本の中心で叫ぶがごとく、
ギョーカイ×バブルの正しき伝道師、ホイチョイ・プロを招請。

かくして80年代 後半に理想のボーイフレンドとして人気雑 誌モデルデビューしながらも、
2006年には"結婚できない"中年男に堕した阿部チャン
と、 同じく80年代初頭には日本映画の興行収入記録を塗り替えたトップア イドルな がら、
その後の結婚で失敗した(離婚・独身・子無し40代) 薬師丸ひろ子の2人を、2007年においては生気を失った初老に描くあたり、
誰もが限りないバブルの永続を信じたあの頃と、誰もが先の見えない将来不安を抱える今日この頃の対比として、残酷なまでに鮮やかである。

そして、そのバブル世代の阿部チャンと 薬師丸ひろ子(共に1964年生まれ)が享楽の20代を謳歌したバブル期の東京にタイムトラベルするのが
1980年 生まれの広末涼子である。
バブル崩壊後の東京しか知らない90年 代のコギャル世代のアイドルも今や27歳を迎えんとし、
デビュー直後は圧倒的な人気を得ながら、その後の数々の珍行・奇行で一気に転落、で きちゃった婚でトドメを刺された彼女が、
借金返済に追われるフリーターという配役でバブル期の東京 において当時26歳 のバブル現役世代の阿部チャンと束の間のランデブーという設定は、
早大な、いや壮大なタイムパラドックスを生む、妄想の援交ストーリーと言えなくもない。

いわゆるバブル3部作を世に送り出したホイチョイが99年 に「メッセンジャー」をバブル崩壊から8年 ぶりに撮るも、
ITIPO)バ ブルという瞬間風速的な猫だましに脊髄反射したかのよう な、金融恐慌かと言われた97年 ~98年直後というタイミングは、
あまりにも軽挙盲動であったと言えるが、そのバブルへの郷愁は積年の想いとして機 会をうかがっていたのであろうか。

「私をスキーに連れてって」から「私をバブルに連れてって」へ
「彼女が水着に着替えたら」から「彼女がボディコンに着替えたら」へ
「波の数だけ抱きしめて」から「土地の数だけ買い占めて」へ

思わずそんな言い換えをしてしまいたくなる想いは、バブル世代ならば共通であるという前提があっての、
「バブル崩壊を食い止めれば日本は救われる」というテーゼにつながるわけだが、
バブル期に日本に存在しながらもバブル実質未体験世代(ポスト団塊Jr.)で あった疑似体験ナビゲーター広末が、
そこから何を感じ取ったのかは彼女のキャラクターゆえ不明である。

我々はこれからもバブル再来を待望し続けるのか、はたまた「美しい国」日本と共に滅 びの美学に殉ずるのか、
監督の馬場康夫チャンが、我らが宰相安倍チャンと実は成蹊 で同級生だったという逸話は、運命のイタズラか、
それとも次期宰相就任を見越しての陳情メッセージのつもり だったのか.....

どうやら映画の構想は2000年 頃からあったらしいので、
“阿部チャンが内閣官房という主人公の映画を安倍チャン政 権にあてつけのごとく公開している”というのは
うがった見方であったようだ(笑)

と、ここまでバブル礼賛の権化のようなキャラクターに擬してきた馬場康夫チャンだが、
実は小市民的な幸福感を追及しこそすれ、拝金主義は唾棄すべきものと考えていることが本人の口から語られるが、
これまでトレンドやディティールにこだわるあまりに、あら ぬ誤解を受けていたらしい。(↓)

http://plaza.rakuten.co.jp/sioadachi/diary/200701310002/

確かにスキーやスキューバは特別なものではないが、プチバブル、もといプチブルな成 蹊らしい感覚ではある。
IT
長者に見られる成り上がり志向は、成功者の資質ではあっても、軽くゆとりある富 裕層の出自のそれではない。
ゆえに六本木ヒルズ族は正しきバブルの継承者とはなり得ない。

熾烈な競争社会の先にある成功者を目指すのも結構だが、
「政府の采配1つ で国民みんながハイテンションでノーテンキで幸福感に浸れ るバブル社会」もまたいいではないかというメッセージが、
不動産融資の総量規制阻止によるサスティナブルなバブル国家ニッポンの実現というミッションに込められている。
(
結局はミッション・インポッシブルなわけだが・爆)

戦国の戦乱、幕末の動乱、そしてバブルの狂乱は、どれも日本の史実でありながら、
イマドキの若者には「未知の過去」という点では同列であり、その生活風俗も時代劇の考証
(チョンマゲにフンドシ姿も、太眉トサカにボディコン姿も、奇異な点では一緒)にしか見えないであろうが、
戦国大名の目標が天下統一であり、幕末志士の目標が新国家建設であったのと同じように、
バブル・シオニストの目標は約束された土地ニッポン列島が日本国の財政破綻により終末を迎える時、
バブル世代は選民として救済され、千年王国「リ・バブルニッポン」が建国されるという
信仰に近い幻想を抱きながら年老いてゆくのであろう。
景気循環説をバブル、もといバイブルとし、再臨を念じつつある民は幸いである(苦笑)

さて、過去の歴史は変えられないという真理の前にコメディとならざるを得ない宿命のバブル崩壊阻止だが、
この映画記者発表会での模様は、追憶のバブル同窓会といった様相を呈している。(↓)

http://www.toho.co.jp/movienews/0701/02bubble_kh.html

昨今は気の滅入るニュースが続く中、毎朝それを報じるフジテレビの笠井信輔アナ
1963年生ま れ。1987年バブル期入局)が、光沢のダブルのソフト スーツに身を包み、
嬉々として会場の司会に臨んでいたというのも、バブル世代の哀しい性である。

とにもかくにもこの映画、バブル世代は "バ ブル・アゲーン" の心の叫びを胸に、
一緒にかなわぬ夢を見るもよし。
バブル未体験世代は、つい17年 前の我が日本民族の栄華の一端を垣間見て、
その直後の崩壊に「なぜなんだ!」と毒づくもよし。

決して「美しい国」ではないが、インターネットは無くても充分「楽しい国」ではあった
バブル期ニッポンの再興を願う救国戦線映画、それが「バブルへGO!」 である。

【台場へGO !

フジテレビのお膝元、<お 台場 AQUA CITY>で映画公開記念 公式イベント「みんなが知りたいバブル展」()
開催決定。

2/3(土)~2/14(水)3F アクアアリーナ

バブル未知の世代はお台場へ急げ!(公式HPこちら

【ぶらりバブルへGO!!】

フジテレビがバブル時代の典型女子アナ有賀さつき(1965年 生まれ。1988年バブル絶頂期にフジ入局、
1992
年バブル崩壊と共にフリー・笑)と、映画「愛と平成の色男」('89)で バブル絶頂期のプレイボーイを無理なく演じた
石田純一(1954
年 生まれ。1988年フジ「君の瞳をタイホする」でトレン ディ男優の頂点に立つ)の2人をナビゲーターに、
バブルバスツアーを番組企画。

バブル時代の恥ずかしい過去をむしろ誇らしげに懐かしむ有賀と石田に、映画「バブルへGO!!」の舞台となった六本木を中心に
都内バブリースポットへ連れられてゆくのは、バブル時代を生きながらも実質未体験世代であるフジ局アナ新人世代の
高橋真麻(1981
年 生まれ)と松尾 翠(1983年 生まれ)

お手軽タイムスリップでプチバブルをヴァーチャル追体験した新人アナの感想は...???

監督の馬場康夫チャン自らもディスコ「マハラジャ」のVIPルー ムに登場解説のこの番組は、
フジテレビ2007212日  15:0015:58「チャンネルα」の「ぶらりバブルへGO!!な旅SP」 (苦笑)

古巣のフジでは変人アナ和田圭との歳の差婚2002年、和田50歳 目前、有賀37歳のできちゃった初婚)と4年後の
スピード離婚と人身事故不祥事で馬鹿キャラ指定席の有賀
も、 バブルツアーでは水を得た魚のようにバスガイド姿で加齢に...
華麗に蘇ります。

バブル世代のあなた、必見です。




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