浜 昇 写真展「VACANT LAND 1989」

http://www.tokyo-calendar.tv/events/ev2008061308.html


「けた外れの金が動き、人間関係が壊れ、亡くなった人もいる。小さな地面のために」
地上げや再開発で生じた空き地を約20年前に撮った写真集「VACANT LAND 1989」(Photographers' gallery刊)で、
写真家 浜昇さん(61)が第20回「写真の会」賞に決まった。

東京・四谷生まれ。地に足の着いた暮らしが失われるバブル景気の中で「狂っている」と実感した。(以下略)

【以上引用】読売新聞・朝刊(2008年6月19日)~欲望漂う「バブルの空き地」活写~


バブル期の東京で、その頂点となった1989年前後の地上げの猛威を都心生まれの写真家が撮り貯めた
貴重な時代の証言953点が収められた写真集は、昨年秋に刊行されたが、その写真展が東京・銀座の
ニコンサロンにて6月24日まで開催されている。

あまりの生々しさに昨年まで発表を控えていたそうだが、いわゆる地上げ屋などの裏社会の尖兵による土地コロガシの凄まじさは、
当時を知る者であれば恐怖であったに違いない。

80年代の狂乱地価バブルを、「空き地」という写真から無言のうちに語らしめる手法に評価がなされた今回の写真集は、
今後の貴重な史料となるに違いない。




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